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ライフラインの備え
事前の知識
災害発生時、ライフラインの停止は大きな問題です。電気やガス、水道、通信などのライフラインが止まってしまうと、日常生活を送ることはもちろん、生命に関わる事態にも陥りかねません。
そこで今回は、防災対策におけるライフラインの備えについて、重要性や具体的な準備方法について解説します。
1. ライフライン停止のリスク
近年は地震や台風などの自然災害が頻発。また、地球温暖化の影響による異常気象も増加しており、豪雨や洪水などの被害も拡大しています。
このような災害発生時、ライフラインの停止は避けられません。2011年の東日本大震災では、広範囲で長期的な停電や断水が発生し、関東圏でも電気の復旧までには長いところでは約4~8日ほどかかりました。これにより、多くの人の生活に大きな影響を与えました。
2. ライフライン停止への備えの重要性
ライフラインが停止した場合、日常生活において、以下のような問題が発生します。
・情報収集の困難化:テレビやラジオなどの情報源が利用できなくなり、災害状況や避難情報などを把握することが困難になります。
・食料・飲料水の確保:電気やガスがなければ調理が困難になり、水道水が止まれば飲料水を確保することもできなくなります。
・衛生環境の悪化:トイレが使えなくなったり、ゴミ処理が滞ったりすることで、衛生環境が悪化し、感染症などのリスクが高まります。
・医療・介護の脆弱化:ライフラインが停止することで、医療機関や介護施設での、適切な医療や介護が受けられなくなります。
このように、ライフラインの停止は、個人の生活はもちろんのこと、社会全体に大きな影響を与えます。こうした事態に備え、日頃からライフラインの停止に備えておくことが重要です。
3. ライフライン別具体的な備え
ライフラインごとに、具体的な備えは以下の通りです。
水道
・飲料水:最低3日分、できれば1週間分の飲料水を備蓄しておきましょう。
・ポリタンク:水道水が止まった場合、給水所等からポリタンクに水を汲んで貯めておくことができます。
・浄水器:濁った水や汚染された水を浄化するのに役立ちます。
・ウェットティッシュ/マウスウォッシュ:手洗い・歯磨き用など、水を節約したいときに便利です。
電気
・懐中電灯/ランタン:停電時の照明に必須です。電池式だけでなく、USB充電式、手回し発電式のものもあると安心です。
・モバイルバッテリー:スマートフォンやLEDライトの充電に役立ちます。10,000mAh以上のものがおすすめです。
・電池:懐中電灯、ラジオ、その他様々な機器に必要です。また、電池の種類が違っても使うことができる「電池チェンジャー」もあると便利です。
・ポータブル電源:スマートフォンやラジオ、ライト等だけでなく、AC出力が必要な家電製品で使用できます。
・モバイルソーラーパネル:スマートフォンやモバイルバッテリーの充電に役立ちます。
・電気自動車:電気自動車を持っている場合は、災害時に非常用電源として活用できます。
ガス
・カセットコンロ/ガスボンベ:調理や暖房に利用できます。
・カイロやガスボンベで使用できる暖房器具:寒さ対策として有効です。
通信機器
・スマートフォン/携帯電話:情報収集や連絡手段として必須です。
・携帯ラジオ:停電時でも情報収集できます。また、手回し充電やソーラーパネル、ライトなどが付いた製品もあります。
通信手段
・電話:災害発生直後は通信規制により固定電話・携帯電話がつながらない可能性があります。家族や友人と連絡したい場合は、電話以外の手段がおすすめです。
・災害用伝言ダイヤル(171):
・災害用伝言板(web171):ネットを通じて被災地の方の安否確認を行う伝言板です。
・災害時公衆Wi-Fi「00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)」:災害時に携帯キャリアが垣根をこえて無料開放する、公衆無線LANサービスです。利用は誰でも簡単に行えますが、緊急時の利便性確保を優先としているため、通信が暗号化されていないので、利用にあたっては個人情報やクレジットカード番号の入力などは控えるようにしましょう。
・SNS:ソーシャルメディアを通じて情報収集や連絡を取ることができます。
4. その他の備え
上記以外にも、以下の点に備えておくことが重要です。
衣類:防寒具や雨具など、季節に合わせた衣類を備蓄しておきましょう。
医薬品:常備薬や救急箱などを用意しておきましょう。
現金:災害時はクレジットカードでのお買い物やATMが使えなくなる可能性があるため、現金を持っておきましょう。
家族との連絡方法:災害発生時に家族と連絡が取れなくなる可能性に備え、連絡方法を決めておきましょう。